- 企画、コンセプト作り、キャラクターデザイン
この作品は毎朝ニュースを見てこの世界で起きていることを知るうちに自然と思い付いたものです。若者が社会問題にあまり関心を持たないという話はよく耳にします。その要因が“難しいから”やアニメのように“劇的ではないから”であるそうです。そこで私は「社会問題×アニメ」という通常であるならば考えられない組み合わせを思いつきました。この世に存在するもしくは歴史上存在した思想に人格をそのまま反映させて擬人化する試みもそのうちの一つです。例えば「リベラル」の場合、“平和思想”“民主主義”“自由”などのイメージを元に自由で活発的な少女といったキャラクターを生み出しました。
また、歴史に基づいてそのキャラクターの過去の事情や悩みを形成していくこともしました。そんな疑人化された思想たちが時には社会問題に立ち向かい、時には誰かを救うというものを描くため挑戦してきました。
- 情報収集
私はこの活動の中で情報収集に力を入れてきました。もっとよくその思想について勉強するためにエーリヒ・フロムの「自由からの逃走」やエリック・ホッファーの「大衆運動」、1945年から1947年にかけて教科書として使用されていた「民主主義」などいくつかの哲学書を読みました。得られた知識はノートにまとめてあとから自分の創作するヒントになるように保存していました。
それまで本を読む機会があまり無かった私にとっては大きな変化だったと思います。ここで意識したのは何かの思想に偏らないように複数の本を読んでそれぞれの内容を少しずつ汲み取ったことです。そうすることによって誰に対しても平等な視線でどんな人も読みやすい作品になるよう心掛けました。
- 執筆、扉絵用のイラスト製作
文章表現力を高めるために多くのライトノベルを読みました。そして気に入った文章表現があればノートに書くようにもしていました。ここで苦労したことは展開が思いつくときの波とそうでないときの波が不規則になるため、頻繁にスランプになっていたことでした。その対処法としてもっとアニメや映画を見てインプットを増やしたり、カフェに行って環境を整えたりしていました。また、ライトノベルには扉絵が必要です。ただ自分でイラストも執筆もして一人で完結できるよう、イラストの練習も同時並行で行っていました。
- 今後の展開
両親や友達、その他の方々に見せて楽しみにしていただきました。ただ、彼ら彼女らの意見を元にいくつか修正したいところがあるため外部への公開は控えています。今後、機会を見つけて人を満足させることのできるコンテンツを目指してまいります。