創作物:インディアニメ「創始相愛 好き×好き」


活動時期   2021.7~2021.9

活動期間  二か月

個人製作

  1. 最大規模の個人制作アニメーションの祭典への応募の決意

インディアニメを作ろうと思ったきっかけは夏休み前に一本のYouTube広告を見たことでした。それは「好きなことを諦めない」をテーマにしたProject Young.という最大規模の個人制作アニメーションの祭典でした。私はそのテーマとEveさんの音楽で見事に刺激され、突発的にアニメーション作ろうと決意しました。また、挑戦しようと思った理由は自分の想像力・計画性・行動力を試してみたかったことの他に、時間管理能力があるのかどうかを確認したかったからです。それまで私は別の創作活動をしてきましたが、時間的制限は特に無くかなり長い時間を掛けてしまったため、この期限の存在するこの祭典は自身の時間間隔を試す上で大きな意義があると感じました。

  1. 企画・キャラクターデザイン・世界観の設定・ストーリー設計
当初の案では髪を敢えて塗りかけにすることで未完成を表現しようと試みた

この祭典では「好きなことを諦めない」をテーマに音楽活動家Eveさんの曲を使用して、一人で30秒のアニメーションを作ることを求められました。アニメを作ったことのない私ですが、真っ先にテーマである「好きなことを諦めない」と使用曲「遊生夢死」を意識してそれに合ったストーリー展開と登場人物、逆境としての世界観を考えました。コンセプトの設定では夢としての「好きなこと」と恋愛としての「好き」を掛け合わせて、助けられるヒロインとして一人の少女を生み出しました。名前は「ユメ」です。

そんな彼女を求めて主人公が雨にも負けず、傘を武器に敵と戦う、最終的にはユメと相合傘になって彼女が笑顔になるという内容にしました。主人公の名前は勇気を振り絞って戦うということで「ユウキ」です。舞台は本が積み重なったビルの屋上で逆境として雨を降らせました。

「遊生夢死」がテーマ曲ということで”夢を見る者”として服のデザインにパジャマを起用
こちらの絵が舞台です。なぜ本なのかと言うと、学問などの面から本は努力の象徴と考えたからです。

使用曲を何度も聞き直して歌詞や音楽の雰囲気から展開をイメージしました。また、曲名が「遊生夢死」ですのでその言葉の由来を調べました。すると「何かを成し遂げることもなく、ぼんやりと一生を過ごすこと。ぼんやりと生きて夢を見ているかのように死んでいくこと。」とあるので主人公が転んで挫折したときに堕落した世界線の自分が見えるというシーンを盛り込みました。主人公が巨大な辞書の「遊生夢死」の説明の真上で転ぶようにしたのも工夫の一つです。

  1. 絵コンテ・線画・塗り・編集

初挑戦だった私は見よう見まねで絵コンテ・線画・塗り・編集に取り掛かりました。まず絵コンテ用にスケッチブックを買い、絵コンテ同様に線を引いてアニメのシーン一つ一つを描き込みました。

描いてみて気が付いたことは背景がイメージしづらかったことでした。キャラクターに近づいたり、離れたりして視点がシーンごとに変わるのでそれに合わせて背景を描かなくてはいけなかったところが大変でした。それが原因で作業が進まず、しばらくスランプになってしまった時期もありました。そのため初期段階で背景を詳細に描く必要があり、段取りの重要性がここで自覚させられました。その後は写真を撮って、タブレットに送り、デジタルペイントソフトで線をなぞり線画を行いました。

その後一端編集し、映像にしておかしい部分はないかを確認しました。そして塗りの作業に移り完成に向かいました。ここで意識したのは雨をリアルに描写するために登場人物に雨が当たっている水しぶきを描写したり、手前に付着した水滴が下に流れるようアニメーションを作ったりしたことです
  1. 完成

2か月間ほぼ家に引きこもって、一日中創作活動をしてやっとのことで完成までに漕ぎつけることができました。Project Young.に無事応募することができ、荷が下りました。挑戦する前は簡単だと思っていたアニメーション制作がこんなに大変なことだったのだと作業を通して痛感させられました。それでもちゃんと目標を立てて最後まで完遂できたのは大きな成長であると同時に明確な成功体験として今後の自分の自信になってくれると思います。その後、Project Young.のホームページで取り上げていただきコメントを頂いたことは光栄に思っております。

コンテスト応募先:Project Young.

コンテスト運営:花鈴のマウンド様


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